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有害藻類をはじめとした植物プランクトンの生態解明

 湖沼や貯水池である種のシアノバクテリアが異常増殖し水面に集積する現象はアオコと呼ばれています。このアオコの発生メカニズムの解明や発生予測に関する研究、またシアノバクテリアの生成する毒等の研究を行っています。シアノバクテリアは様々な毒を生産するのですが、これまでアジアでは報告例が無かった神経毒を生産するシアノバクテリアが日本に広く分布していること、本種には毒生産能と窒素固定能を欠失した系統が存在することを明らかにしました。

 また、毒などを作らなくとも、いるだけで「迷惑」な植物プランクトンもいます。例えば、大型の植物プランクトンや大きな群体を作る種は、動物プランクトンに食べられないため、水の中に残留し湖沼の有機汚濁の原因となります。琵琶湖では、これまでオーストラリアでしか確認されていなかった大型緑藻のMicrasterias hardyiiが大量発生するようになりました。このような有害または迷惑な藻類が大増殖する機構を解明し、その予測や予防手法の開発を目指しています。

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